国政報告

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辺野古新基地建設事業における警備業務、キャンプ・シュワブにおける警備業務契約の入札過程

第190回国会 2016年5月19日 外交防衛委員会

糸数慶子君

無所属の糸数慶子です。よろしくお願いいたします。

本日は、辺野古新基地建設事業における警備業務の問題について質問いたします。

まず、海上警備業務の警備員への残業手当未払問題についてでありますが、通告をした後、地元での動きもありまして、せっかく質問通告いたしておりますけれども、問題によっては割愛をさせていただくこともありますので、せっかく答弁を準備されてもお答えしていただけないこともあるかと思うんですが、あらかじめ御了解いただきたいと思います。

まず、沖縄防衛局は、海上警備業務について株式会社ライジングサンセキュリティーサービス社と委託契約を締結をしています。このライジング社は子会社であるマリンセキュリティー社にその業務を再委託しておりますが、今年の五月の十三日、沖縄労働基準監督署はこのマリン社に対して、海上警備業務で労働基準法三十七条一項に違反する残業手当の未払があったとして、過去二年に遡って不足分を払うよう是正勧告をしております。これは、沖縄防衛局が発注した委託業務で、このような労働いわゆる基準法違反行為があり、労働基準監督署から是正勧告がされたわけですけれども、このことに対しまして、五月十六日、私も含めて沖縄県選出の野党国会議員といたしまして、受注者の労働実態を把握していないということを厳しく追及してまいりました、沖縄防衛局に対して。その結果、昨日ですが、この訴えを起こした八人の従業員に対して約一千五百万円の支払がなされて和解が成立したというふうに報道がなされております。

ただし、このマリン社でこの業務に従事している人はこの八名以外にもいるわけですので、これ何人いらっしゃるか、そして、これらの全従業員、そしてこの過酷な労働条件に耐え切れずに退職した警備員に対しても残業手当の未払部分があると思われるわけですが、これ防衛局としてどう対応していくのか、お伺いしたいと思います。

政府参考人(真部朗君)

防衛省が発注いたしました海上警備業務に従事いたします警備員の時間外労働の賃金の取扱い、こちらにつきましては、今委員の方が御指摘ありましたとおり、先般、沖縄労働基準監督署から是正勧告が行われ、そちらに従いましてこのマリンセキュリティー社の方におきましてしかるべく是正が行われたというふうに報告を受けているところでございます。

他方におきまして、この会社におきまして今回の勧告対象になった以外についても未払分等があるという情報には防衛省としては接していないところでございます。いずれにいたしましても、労働基準法違反による是正勧告を受けたことは防衛省といたしましても誠に遺憾なことでございまして、引き続き、業務の発注者としての立場から、受注者であります企業に対しまして再発防止のための関係法令等の遵守を求めていくことを続けていきたいというふうに思っておるところでございます。

糸数慶子君

このマリン社で業務に従事している警備員は全部で何人かという質問をいたしておりますけれども、そこはまだ答弁ありません。

政府参考人(真部朗君)

申し訳ございません。お尋ねの警備員の数、人数につきましては、警備体制に関わることでございますので、これについて具体的に明らかにすることは今後の海上警備業務に支障を及ぼすおそれがあることから、お答えを差し控えさせていただきたいと存じます。

糸数慶子君

この残業代の未払を訴えた警備員に対してはしっかり支払をするということでありますが、今数の問題は明らかにしていただけませんでしたけれども、恐らく、今のこの状況から考えていきますと、ほかの従業員に対しても未払部分があるというふうに思います。

これ、改めてまたお伺いをしたいと思いますが、やはり今回の海上警備業務の契約に当たっては、沖縄防衛局がライジング社からの見積りを基に予定価格を決定しているということは五月十六日に明らかになりましたけれども、この人件費に残業手当分が計上されていなかったのではないでしょうか。当初から残業手当がやはり計上されていたのであれば、それはきちんと支払がされたと思うんですけれども、それがなかった。それを基に予定価格を決定をした防衛局にも非があるというふうに思うわけですが、それについてはいかがでしょうか。

政府参考人(真部朗君)

株式会社ライジングサンセキュリティーサービス、こちらが沖縄防衛局が契約をしている会社でございますが、こちらの方から提出されました見積り、その中では、同社としての業務を実施するに当たり必要と想定される残業費等の経費が計上をされておりました。それから、沖縄防衛局が作成いたしました予定価格、こちらにおきましても、必要と想定されますところの残業費などの経費が計上されているところでございます。

糸数慶子君

大変おかしいと思います。計上されているにもかかわらず支払をされていない。監督業務として、防衛局を本当に私たちは厳しく追及したわけですけれども、その結果、八名に対しては支払をされたわけです、支払をするということになったわけですが、今の答弁は、やはりこれは海上警備業務の契約に当たって、防衛局は、ライジング社から見積りを基にしてこの予定価格を決定をして、そこに業務委託をしたわけですから、その支払がなされていないというのは大変おかしいというふうに思います。

私が聞いた範囲におきましては、少なくともこのマリン社は、健康保険などの社会保険にも加入しておらずに、月に数百万円の保険料を負担していなかったということも報じられているわけで、雇用保険の取得日をずらしたり、源泉徴収票の条件付発行などという問題もあるわけですが、その調査結果も是非明らかにしていただきたいと思います。どうでしょうか。

政府参考人(真部朗君)

今委員が御指摘になりました社会保険の関係でございますが、受注者の方から、ライジングサンセキュリティー社の方からでございますけれど、関係法令に従い警備員の社会保険加入に努めているものの加入に至っていない警備員がいるというところまでの報告は受けているところでございますが、現在、引き続きこの事実関係の細部につきまして確認を行っているところでございます。

糸数慶子君

数々の法令違反行為が明らかになった結果を今私は申し上げているわけですけれども、それ、五月十六日に、ちゃんと調べて報告しますと沖縄防衛局がおっしゃっておりました。こういう状態に対して、まだ本省がこの件に関しては全く把握していらっしゃらないんですか。

政府参考人(真部朗君)

申し訳ございません。先ほど、受注者の方から、繰り返しになって恐縮ですが、関係法令に従い警備員の社会保険加入に努めているものの加入に至っていない警備員がいるというところまでの報告を受けているところでございまして、その細部につきまして確認をいたしておるところでございます。

糸数慶子君

それでは、今お手元に資料をお配りしてございますけれども、今回のこの契約落札率についてお伺いをしたいと思います。今回指摘している四つの警備業務契約でございますが、これ、一般競争入札で一社のみの応札、落札率が九九%以上です。中には九九・九%という契約もあります。この資料を見ていただきたいと思います。これ、全国市民オンブズマン連絡会議は、落札率九五%以上を極めて談合の疑いが強いというふうにしております。

私、四月二十一日の外交防衛委員会で指摘いたしました沖縄から福島に運ばれたPCBの汚泥の運搬と処理業務の官製談合の疑いもそうですけれども、今回のこの警備業務契約も予定価格が漏れていた官製談合を疑わざるを得ません。落札率九九・九%というふうになっておりますけれども、これに関しまして、会計検査院に来ていただいておりますが、前回同様に一般論で結構ですが、極めて一〇〇%に近い落札率についてどのように受け止めていらっしゃるのか、お伺いいたします。

説明員(岡村肇君)

お答え申し上げます。会計検査院は、防衛省が発注する役務等の契約につきましては入札契約事務が適切に行われているかなどに着眼して検査を実施してきております。落札率につきましては、予定価格の妥当性や契約方式の特性等からその高低のみをもって一律に評価できない面はございますが、従来関心を持って検査してきているところでございます。会計検査院といたしましては、ただいまの御議論も念頭に置きつつ、防衛省が発注する契約につきまして引き続き適切に検査を実施してまいりたいと考えております。

糸数慶子君

官製談合が疑われている契約について会計検査院が役割をしっかり果たされていることを多くの国民が期待をしているということを申し上げて、次の質問に移りたいと思います。今回のこの海上警備業務についてでありますが、まず三社に見積りを依頼したが、そのうち二社が見積りを辞退してきた、ライジング社一社だけからその見積りが提出され、それを参考に予定価格を決めたと説明されていますけれども、一社だけからの見積りで予定価格が決定したことに問題はなかったのでしょうか。見積りを依頼した他の二社の会社名について沖縄防衛局長は五月の十六日、調べて後ほど回答しますというふうに答えておりましたけれども、この二社名、そして二社が見積りを辞退した理由をお分かりでしたらお答えください。

政府参考人(真部朗君)

ただいま委員がおっしゃいましたとおり、この二十七年度の海上警備業務につきまして三社に見積りを依頼した結果、二社から見積り辞退の回答がございまして、残り一社から提出された見積りを参考に沖縄防衛局において予定価格を定めたところでございます。沖縄防衛局からの見積り依頼を辞退したこの二社、会社二社につきましては、相手の了解が得られていないことから私どもからお答えすることは困難でございますが、見積りを辞退した理由、こちらにつきましては、妥当性のある見積りを期日までに作成できないこと、あるいは所要の船舶の手配が困難であったこと、こういったことが理由になっているというふうに承知をいたしております。

糸数慶子君

時間もありませんので、改めてこの件については引き続きお伺いしたいと思いますが、最後に、このライジングサンセキュリティーサービスあるいはマリンセキュリティーに再就職をしている元防衛省の職員がいらっしゃるかどうか、もしいらっしゃるのでしたらリストをいただきたいと思います。

政府参考人(深山延暁君)

お答え申し上げます。前提として、防衛省における再就職の管理の制度を申し上げますと、昨年の九月三十日までは、自衛隊員の再就職につきましては、隊員の離職後二年間に防衛省と密接な関係にある営利企業などに再就職する場合は防衛大臣等、隊員によっては下部に、下の者に承認権が下りているものもございましたが、防衛大臣などの承認を得ることとなっておりました。昨年十月一日からは、一般職の国家公務員同様の再就職規制が導入されまして、防衛大臣に再就職の届出を行うという制度となっております。

この両制度の下で防衛省が把握する限りにおいては、ライジングサンセキュリティーサービス又はマリンセキュリティーの両社に再就職した元自衛隊員というものはございません。

糸数慶子君

時間ですのでもう終わりたいと思いますけれども、一つだけ、次回またお伺いをしたいと思います。市民運動をしているグループに対しての個人情報を侵害するようなこと、例えばリストで名前を挙げて海上警備のときにそういう人たちを積極的に逮捕するというか、そういうような動きがあることも聞いております。改めてまた次に質問させていただきたいと思います。 本日はこれで終わりたいと思います。ありがとうございました。