国政報告

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ボーリング調査の実施状況と仮設桟橋、フロート、オイルフェンスの撤去、横田基地へのオスプレイ配備

第189回国会 2015年5月19日 外交防衛委員会

糸数慶子君

無所属の糸数慶子です。よろしくお願いいたします。

去る五月十七日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設阻止を訴える、戦後七十年、止めよう辺野古新基地建設、沖縄県民大会が那覇市で開かれました。主催者発表でおよそ三万五千人が集まりました。

翁長知事は、この県民大会の挨拶の中で、普天間飛行場の辺野古移設について、県の有するあらゆる手法を用いて造らせないと述べました。いわゆる移設阻止に全力で取り組む、そのことを表明いたしまして、新辺野古基地の建設阻止が普天間問題を唯一解決する政策だと述べました。辺野古が唯一の解決策として移設を強行する政府に対し、別の方策を探ることが移設問題の解決につながると訴えたものだというふうに考えます。

両大臣は、この辺野古阻止が唯一の解決策という翁長知事の発言をどのように受け止めていらっしゃいますか、お尋ねいたします。

国務大臣(岸田文雄君)

まず、御指摘の発言につきましては承知をしております。

そして、その中で、住宅や学校に囲まれ、市街地の真ん中にある普天間飛行場の固定化は絶対に避けなければならない、こうした考え方は政府と地元の皆様との共通の認識であると思っております。

そして、その上で、様々な御意見、発言があるということ、これについてはしっかり認識をしておかなければなりませんが、政府としましては、米軍の抑止力の維持と普天間飛行場の危険性の除去を考え合わせるときに、辺野古への移設が唯一の解決策であるということについては一貫しており、変わっておりません。

引き続き、政府としまして、丁寧な説明をさせていただく、御理解をいただくべく誠実に努力をさせていただく、こうした取組は続けていきたいと考えます。

国務大臣(中谷元君)

せんだっての大会も、私、承知をいたしております。

先般、私は沖縄を訪問いたしまして、翁長県知事とお会いをいたしまして、今なお沖縄に多くの米軍施設・区域が集中しておりまして、沖縄の県民の皆様に御負担をお掛けをしていることを非常に重く受け止めているということ、また、普天間移設の意義や負担の軽減、これについて直接説明をさせていただく機会を得ました。翁長知事とは今後とも協議を続けていくべきだということで一致をしたところでありまして、引き続き、地元の皆様に政府の考え方の丁寧な説明に努めて、対話を行いつつ、負担軽減のための様々な取組について連携を深めてまいりたいと思っております。

その折、私は宜野湾の市役所を訪問いたしまして、市役所の屋上から普天間基地を視察をいたしました。やはり、住宅とか学校に囲まれて、市街地の本当にど真ん中にある普天間飛行場の固定化、これは絶対に避けなければならないということを痛感をいたしました。これはやはり地元と政府の、皆様の共通の認識であると思っております。

そして、この固定化を絶対避けなければならないというのは大前提でありまして、その上で、普天間飛行場の危険性の除去と米軍の抑止力の維持を考え合わせれば、キャンプ・シュワブへの移設が唯一の解決策であるというのが政府の一貫した立場でありますし、私も長年、沖縄の基地問題携わってまいりましたけれども、このキャンプ・シュワブ、辺野古への移設が、最も早く、そしてこれを解決する唯一の手段であるという信念を持っております。

糸数慶子君

去る五月十五日、沖縄が本土に復帰して四十三年目を迎えました。四十三年前、沖縄県民は、平和で豊かな、基地のない沖縄が実現できるものと信じて本土に復帰をいたしました。

しかし、県民の強い要求にもかかわらず、国土面積の僅か〇・六%のこの沖縄に今なお国内の米軍基地の専用施設約七四%が集中しているのが現実であります。

私は、去る大戦では本土の捨て石にされたのが沖縄であり、そして戦後、米軍の占領下では県民の人権が無視され、復帰してもなお基地の重圧にさらされ続けているというのが現実です。このようなところがこの日本の他の都道府県の中にありますでしょうか。なぜ沖縄だけが安全保障の名の下にこのように苦しみ続けなければならないのか、本当に差別以外の何物でもないという、そういう感じを持ちます。

翁長知事は、五月十五日の記者会見で、沖縄の本土復帰というのは、核抜き、そして基地抜き、そして本土並みを合い言葉に県民の努力で勝ち取った復帰でありますが、真の民主主義の実現など、県民が強く望んだ形にはなっていないというふうに発言をされました。特に、真の民主主義の実現がなされていないというその言葉の中には、昨年の名護市長選挙、それから県知事選挙、そして衆議院選挙で示されました県民の民意というのは、普天間飛行場の辺野古に移設をする、つまり辺野古への新基地建設は反対だという選挙の結果が出たにもかかわらず、これがなぜ反映されていかないのか、本当にこの日本の国に民主主義というのは存在するのか、そのようなことをおっしゃっていらっしゃいます。私も同感であります。

ちょっと質問を変えたいと思いますが、次は辺野古の問題であります。

私は辺野古への新基地建設には繰り返し反対の意思を表明しておりますが、残念ながら、先ほどの御答弁を伺いましても、私たちの思いは届かない、そんな気がいたします。民意を無視して、政府は現在も辺野古での調査そして工事を強行していますが、その調査や工事が県民にはよく分からないような状況で行われています。ですから、あえてそれらの進捗状況をお伺いしたいと思います。まず、仮設桟橋についてでありますが、沖縄防衛局は、当初、ボーリング調査のために長さ三百メートル、最大幅二十六メートルの仮設桟橋を設置するとしていました。しかし、設置しないままに昨年八月調査を開始し、いまだに設置はされておりません。ボーリング調査は六月に終了予定と聞いておりますが、仮設桟橋を設置するには相当な期間が必要だと思いますが、このまま設置しないで調査を終えるつもりでしょうか。

また、ボーリング調査は十二か所実施する計画であると、そのように承知しておりますが、当初終了予定の今年の三月時点では三か所しか着手していないとし、六月まで延長されています。これまで何か所で実施し、六月には終了予定なのか、防衛大臣に伺います。

国務大臣(中谷元君)

仮設桟橋は、代替施設建設事業における事業本体の設計に必要な地質データの取得及び確認するための海上ボーリング調査において、関連する船舶の係留及び資機材の積卸し等に使用することを目的として設置するものであります。

この仮設桟橋の設置に係る工事は、必要な準備が整い次第着手をすることと考えておりますが、現時点では仮設桟橋を使用せずに海上ボーリング調査を実施しているところでございます。仮設桟橋の取扱いについては、今後、海上ボーリング調査の実施状況等を確認する中で検討してまいりたいと思っております。

現在のボーリング調査の状況でございますけれども、現在深場での海上ボーリング調査を実施しているところであります。具体的には、十二点の海上ボーリング調査のうち四、五、六本目の作業を行っているところでありまして、引き続き所要の作業を進めてまいります。

糸数慶子君

次に、フロートそしてオイルフェンスの撤去の問題についてお伺いしたいと思います。

沖縄防衛局は、現在、大浦湾一面にフロートやオイルフェンスを張り巡らせています。しかし、防衛局が県に提出した埋立承認願書の設計概要説明書では、本埋立工事を施行するに当たり、埋立工事期間中の海水の濁り、拡散防止を目的とした汚濁防止膜を張って、工事の施行区域を明示するための浮標灯を限定的に設置するような記載となっています。

防衛局は、これまで沖縄県に対して、ブイやフロートはボーリング調査のために設置したとして、必要がなくなれば撤去すると説明してきました。これに対し沖縄県は、調査が終わった後も撤去しないまま本体工事に着手すれば、埋立承認時に付けた留意事項に抵触するということで、ボーリング調査では、設置されたブイやフロートは埋立本体工事に入る前に全て撤去する必要がある、ブイやフロートを再設置しようとする場合は公有水面埋立法に基づく設計概要の変更申請が必要という見解を示しています。

防衛局は、県の指示に従い、ボーリング調査終了後、これらのフロートやオイルフェンスを全て撤去することとしているのか、防衛大臣に改めて伺います。

国務大臣(中谷元君)

五月の十四日十六時頃、沖縄県土木建築部長ほかの皆様が沖縄防衛局を訪問されまして、現在設置されているフロートについて、ボーリング調査終了後の撤去の申入れ等がございました。防衛省といたしましては、ブイ及びフロートの設置は、作業区域の明示、安全確保のために設置をしているところでありまして、あくまで仮設物として必要な期間設置をすることといたしております。

また、公有水面埋立法十三条二におきまして、設計の概要を変更する場合、変更承認申請が必要とされていますが、今申し上げたブイ及びフロートの設置は公有水面埋立法に規定する設計の概要には含まれず、同法に基づく変更承認申請は要しないと認識をいたしております。

いずれにしましても、一日も早い普天間飛行場の返還に向けまして、安全確保に留意しつつ移設を進めていく考えでございます。

糸数慶子君

次に、ハワイにおけるMV22 オスプレイの墜落事故に対する質問と併せて、横田基地へのオスプレイの配備に対する質問をさせていただきたいと思います。

去る五月十八日、ハワイのオアフ島のベローズ空軍基地で、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが墜落炎上事故を起こしております。

乗員二十二名のうちの一人が死亡、残り二十一人全員が病院に搬送されるという大変な事故が起こっております。この事故機は、普天間飛行場所属の二十四機のオスプレイと同型機でありまして、今回の事故が本当に通常の訓練中に起きたことを踏まえますと、今、沖縄の本当に県民の頭上にこのMV22 オスプレイ、これが墜落してもおかしくないということを改めて露呈をしております。

強い恐怖心を覚えると同時に、怒りを禁じることができません。この報道を受けた直後、翁長沖縄県知事は臨時の記者会見を行っておりまして、

まず、この原因が究明されるまで県内におけるオスプレイの飛行停止を要求をしております。

両大臣にお伺いしたいと思います。今すぐ沖縄に配備されておりますオスプレイの飛行中止を求めていただきたいと思いますが、米軍に対して、いかがでしょうか。

国務大臣(岸田文雄君)

まず、今回の事故を受けて、政府としましては、米側に対しまして、着陸失敗の原因等の関連情報を速やかに提供すること、そして引き続き安全面への最大限の配慮を行うこと、こうした申入れを行いました。

今回の事案を受けて、原因究明さらには再発防止措置ですが、これはまずもって米国にとりましても、これは米国の兵士が乗っているわけですから、こうした原因究明や再発防止の措置、これはもう重大な関心事であるということ、重大な課題であるということ、これは当然のことでありまして、米国としましても、こうした原因究明あるいは再発防止に向けてしっかりと取り組んでいくものと考えています。我が国としましては、その情報をしっかりと共有してもらわなければなりません。

そうした中で、現状の調査の段階においては、米国政府からは、MV22 の設計に根本的な欠陥があるという理由はない、また、これまでにMV22 の通常運用を停止させるべき理由はまだ発見されていないという連絡を受けております。

ただ、引き続き、こうした米国側の調査はしっかり進めてもらわなければならないと思いますし、そして情報はしっかり共有していきたいと考えております。

国務大臣(中谷元君)

私の方からは、昨日、アンジェレラ在日米軍司令官に対しまして、今回、着陸失敗の原因等も含めて関連情報を速やかに提供するように、また、今回の事案の発生を受けて、普天間飛行場所属のMV22 オスプレイについても引き続き安全面に最大限配慮するように申入れをしたところでございます。

今回の事案を受けて、まずは実際の運用を行っている米側におきまして、運用に携わっている米軍人や周辺のコミュニティーの安全を十分に考慮した上で、原因の究明や再発防止のための措置がとられるものと考えております。この点、米国政府から、現在、本事案の調査を行っているところですが、MV22 オスプレイの設計に根本的欠陥があると疑う理由はなく、また、これまでにMV22 オスプレイの通常運用を停止させるべき理由は発見されていないとの説明を受けております。

同時に、米国政府は、MV22 の運用の安全性を確認しており、引き続き最大限の考慮を払って運用するとしています。

MV22 オスプレイを含む米軍機の運用に当たっては、安全面に最大限の考慮を払って活動すべきものであるということは言うまでもありません。

引き続き、米側に対し適切な対応をしっかりと求めるとともに、今回の事案についても、得られた情報を基に地元を始め丁寧に説明をしてまいりたいと考えております。

糸数慶子君

次に、横田基地へのオスプレイの配備でありますが、去る五月十一日、米国政府から接受国通報があり、空軍のCV22 オスプレイが横田基地に二〇一七年から計十機配備されることが明らかになりました。

これは、米軍の幹部がかねてより日本への配備を公言していながら、日本政府はこれまで否定し続けてきました。これは海兵隊のMV22 オスプレイや原子力空母の配備のときもそうでした。正式な通報があるまで日本政府は否定し続け、米国から言われるままに配備を発表してきましたが、このようなやり方を今後も続けていくつもりなのでしょうか。

せめて、先ほどもありましたが、そういう計画があるかどうかの確認を取るなど、国民に情報を提供するべきではないでしょうか。もちろん私は配備には反対でありますが、こういう安全保障の問題は国民の理解と協力が不可欠ではないかというその視点で考えていきますと、この件についての外務大臣の見解を求めます。

国務大臣(岸田文雄君)

御指摘のように、この度、十一日の日に日本政府に対して接受国通報という形で正式な通報がありました。そして翌十二日、発表が行われたわけであります。そして、正式な通報は十一日だったわけですが、それまでも日本とアメリカ両国の間においては様々な情報を共有し、そして意見交換、意思疎通を図ってきたところであります。そして、これからCV22の配備が実際に始まるのは約二年後、二〇一七年後半の予定と承知をしております。

政府としましては、横田飛行場の周辺自治体等の理解を得るべく、これは丁寧に説明を行っていきたいと考えております。

委員長(片山さつき君)

糸数慶子君、そろそろ、質問時間終了しております。

糸数慶子君

はい。

先ほども両大臣からお話を伺っておりますと、

オスプレイの問題もそうなんですが、安全神話は完全に崩れたというふうに思います。これだけ事故が発生して、たとえ日本の国ではなくても、米軍関係者の四十人近い死者を出しているというこの状況、しかも横田の基地に配備されるということは、もちろん沖縄でも大変ですが、都市地区の人口が密集しているところであります。こういう状況の中で、沖縄の負担軽減とおっしゃりながら、このオスプレイの事故が起こっても……

委員長(片山さつき君)

終了しております。

糸数慶子君

実際にはアメリカでたとえ発生した事故であっても、やはりその上空を現に沖縄で……

委員長(片山さつき君)

質疑時間終了しておりますので、おまとめください。

糸数慶子君

このオスプレイが飛んでいるという状況の中では、改めて、原因が分かるまではせめて飛行停止をしっかりと訴えていただきたい、沖縄の立場に立って負担の軽減というのであれば、しっかりおっしゃっていただくということを要望いたしまして、質問を終わります。

通告をいたしております質問が残っておりますけれども、また次回に質問させていただきます。

ありがとうございました。