国政報告

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サトウキビ保護は維持

第187回国会 2014年11月6日 参議院外交防衛・農林水産委員会連合審査(日豪EPA 5分)

西川公也農相は6日の参院外交防衛委員会・農林水産委員会連合審査会で、日本とオーストラリアの経済連携協定(EPA)締結で県内のサトウキビ農業や製糖業への影響について「現行の制度を維持する」と述べ、精製糖製造用の高糖度粗糖については糖度に応じた調整金の賦課による保護措置制度を継続する考えを示した。

精製糖と一般粗糖が協定発効後5年をめどに再協議されることについては「見直しの際は、国内農林水産業の存立、健全な発展とが両立し得るよう、またサトウキビ生産者が意欲を持って経営を続けていくことができるよう全力を挙げて取り組んでいく」と述べた。無所属の糸数慶子氏に対する答弁。

糸数慶子君

無所属の糸数慶子でございます。よろしくお願いいたします。

私は、この日豪EPA締結による沖縄のサトウキビ農業や製糖業に与える影響についてお伺いをいたします。

砂糖は、本協定において、一般粗糖や精製糖については将来の見直し、まあ再協議とされましたが、精製糖製造用の高糖度粗糖については糖度に応じた調整金の賦課による保護措置は付されたものの、関税は撤廃されることになりました。

本協定による合意内容は、この沖縄の地域経済を支えるサトウキビの生産に悪影響を及ぼすことはないのでしょうか。糖度に応じた調整金の賦課を含む現行の制度は本協定の下でも維持されるのでしょうか。農水大臣にお伺いいたします。

国務大臣(西川公也君)

砂糖の合意内容は、今御指摘があったとおりです。

そこで、精製糖、一般粗糖は将来の見直し、まあ分かりやすく言えば再協議と、こういうことの対象としました。しかし、私どもとしましては現行の制度を維持してまいります。その上で、国内精製糖企業が豪州産の高糖度の粗糖を輸入する際に他国産に比べて優位となるような措置を講じることとしたところであります。

糸数慶子君

次に、現状維持とされたこの一般粗糖及び精製糖については協定発効後五年を目途に見直しが行われることになりました。この見直しに係る協議の結果でございますが、これは予断されていないとのことで、結果次第で沖縄のサトウキビ産業に大きな打撃を与えることも想定されております。

サトウキビは沖縄にとって農業そして経済を支える根幹でありまして、とりわけ離島生活者にとっては生命線と言えるものであります。他方で、生産者の高齢化、そして現状では労働力の不足、さらには台風の襲来等によって三年連続の凶作など非常に今厳しい状況になっています。

協定の見直しによりこれ以上の悪影響を被ることがないよう政府として重大な決意を持って臨むべきと考えますが、改めて農水大臣の見解を伺います。

国務大臣(西川公也君)

この日豪EPAでありますが、精製糖あるいは一般粗糖については将来の見直しの対象となったと、そこで五年後にどうなんだろうかという心配をされておられると思います。

この見直しの内容については両国の協議の中で議論されるものでありまして、確かに協議のこれからの内容は予断は許さないと、こういう状況にあります。そういう中でありますが、豪州との間で見直しの協議を行う際には、国内農林水産業の存立及び健全な発展と両立し得るよう、またサトウキビが生産者の皆様が意欲を持って経営を続けていくことができるよう、全力を挙げて取り組んでまいります。

糸数慶子君

さきに述べましたように、この沖縄のサトウキビでございますが、状況は本当に深刻であります。今後の協定見直しによって状況が悪化することがないようにすることはもちろんのことですが、国内においてもこのサトウキビ生産振興に係る予算を十分に確保し増産基金事業等を継続するなど、手厚い支援を実施するべきだと考えますが、改めて農水大臣の御決意を伺います。

国務大臣(西川公也君)

砂糖は国民生活上なくてはならない基礎的食料だと、こういうことは誰もが認識しております。その原料作物であるサトウキビは、台風常襲地帯である沖縄県においては他作物に代替不可能な基幹作物である、製糖工場とともに地域の雇用、経済を支えていると、重要な役割を果たしております。

このため、糖価調整法に基づき生産者、製糖工場の生産コストを補填する交付金を交付するとともに、生産者の共同利用施設や製糖工場の施設整備への支援、地下ダム等の整備によるかんがいのための水源の確保等をこれまでも行ってまいりました。

効率的かつ持続的な生産体制の確立に向け、ハーベスター等の農業機械の導入を通じた作業受託組織の育成、近年の不作に対応して設置したサトウキビ増産基金の活用による土作りや防除などの取組等を支援しているところであります。

今後とも、サトウキビ生産の効率化や担い手の育成確保、単収の向上等の課題にしっかりと取り組んでまいります。

糸数慶子君

時間になりましたので終わりますけれども、先ほどからありますように、やはり農水大臣の漁業振興基金へのその創設の問題など、そういう発言などございましたが、十一月の十六日は沖縄の知事選挙です。どなたが当選されましてもきちんと今お約束されたことをしっかりと履行していただきますように要望いたしまして、終わりたいと思います。

ありがとうございました。