国政報告

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負担軽減・辺野古断念求め安倍総理に質問

第183回国会 2013年5月23日 参議院内閣委員会(安倍総理への質問10分)

5月23日(木)、内閣委員会において安倍晋三首相に質問しました。

ずばり「沖縄の基地負担の具体的な軽減策は」「県民の民意は、普天間飛行場の移設は県外・国外であり、辺野古新基地建設は断念して欲しい」とぶつけました。

安倍総理は先に日米合意した嘉手納以南の土地返還計画について長々と答弁しましたが、「日米合意に従い辺野古埋立て(県内移設)を推進する」ことを明言。私は自民党県連が参議院選挙政策で「県外移設」を主張していると安倍首相との矛盾を指摘しました。

総理のいう「沖縄の基地負担の軽減」は建前であり、嘉手納基地や普天間基地の爆音の軽減、米軍人・軍属の事件・事故の削減、地位協定の抜本改正、米軍の訓練・演習を減らし、米兵を具体的に減らしていくことこそが負担軽減であると主張しました。

糸数慶子君

無所属の糸数慶子でございます。

本日、内閣委員会に安倍首相を御出席をしていただきまして質疑をしていただくことを取り計らっていただきました岡田先生始め関係各位に感謝を申し上げまして、質疑をしたいと思います。

四点通告がございますが、その中で、まず二番目の質問から入りたいと思います。

初めに、政府やその時々の政権を担う総理が施政方針や所信表明等で口にされます沖縄の過重な基地負担の軽減という文言ですが、県民からいたしますと、普天間飛行場へのオスプレイの強行配備や東村高江のヘリパッド建設など、これは軽減どころか負担増になっているわけですが、さきに発表されました嘉手納基地以南の基地の返還計画も実効性が疑わしく、細切れ返還の上、普天間については辺野古への移設が前提となっています。これでは負担軽減ではなく、在日米軍の再編、沖縄の米軍基地の機能強化であり、恒久的軍事拠点化であります。

県民が求めている過重な基地負担の軽減とは、具体的に日常生活を破壊している例えば嘉手納や普天間の爆音の軽減であったり、軍人や軍属が、その家族が引き起こす事件、事故の軽減と、日米地位協定の抜本的な改定に取り組むことであります。要するに、米軍の演習や訓練を少なくし、米兵を具体的に減らしていくことこそが負担軽減であります。その点になると、政府は米軍の運用には口が出せないと逃げるわけですが、県民は、主権国家として米国に対し沖縄の過重な基地負担の現状を訴えていくことに期待を寄せています。

安倍首相は、さきに発表された米軍基地の返還計画のほかに、何か具体的な負担軽減に関して沖縄県民に対する発信することはありませんでしょうか。過重な基地負担の軽減に対する見解と併せてお答えいただきたいと思います。

内閣総理大臣(安倍晋三君)

国土面積の約〇・六%しかない沖縄県内に全国の約七四%の在日米軍専用施設・区域が依然として集中をしており、政府としては沖縄の基地負担の軽減は最優先で取り組むべき課題であると認識をしております。

こうした認識の下、沖縄に集中する基地負担の目に見える軽減に向けて、普天間飛行場の移設や嘉手納以南の土地の返還計画を着実に実施するとともに、このような返還計画に加えて、海兵隊のグアムへの移転、普天間飛行場に所在する空中給油機の岩国への移転、オスプレイを含む航空機訓練のグアムや本土などへの移転などの施策を精力的に進めてまいります。引き続き、沖縄の方々の声によく耳を傾けながら、沖縄の負担軽減に全力で取り組む考えであります。

そして、なお、今、高江のヘリパッドについてのお話がございましたが、北部訓練場におけるヘリコプター着陸帯、ヘリパッドの移設事業については、SACO最終報告に基づく北部訓練場の一部返還、約七千五百ヘクタールのうちの四千ヘクタールの返還になるわけでありますが、を実施をしているものであり、また、返還予定区域にある七か所の着陸帯を残余の区域の六か所に集約するものであることから、基地負担が増えるとの指摘は当たらないと考えております。

そしてまた、嘉手納以南につきましては、返還計画についてでございますが、土地の返還計画は、返還時期と返還に向けた……(発言する者あり)

委員長(相原久美子君)

質問が違うのですが。

内閣総理大臣(安倍晋三君)

いや、中での御指摘がございましたので。

その嘉手納以南の……(発言する者あり)

委員長(相原久美子君)

よろしいんですか、糸数慶子君。

糸数慶子君

いえいえ、結構です。

内閣総理大臣(安倍晋三君)

それは、しかし質問の中で指摘がございましたので、嘉手納以南の……

糸数慶子君

お答えしていただきたいことと指摘と違いますので。

内閣総理大臣(安倍晋三君)

いや、でも、これ今後やっていくこととこれは絡んでおりますので。

嘉手納以南の、嘉手納以南の土地の返還計画自体が、これはこれからやっていくという計画になるわけでございますので……(発言する者あり)

委員長(相原久美子君)

時間が非常に限られておりますので、御主張だけではなくて質問に的確に答えてください。

内閣総理大臣(安倍晋三君)

御主張ではなくて、これお答えなんですが。

返還時期と返還に向けた具体的な段取りについて初めて、かつ日米共同で明らかにしたものであって、沖縄の負担軽減を進めるとの日米両政府の強い決意を示すものであって、この計画を今後着実に実行していくことによって嘉手納以南の土地の返還、それによって沖縄の負担の軽減を図っていきたいと、こう考えているところでございます。

糸数慶子君

明確にお答えいただきたいと思います。

次に、普天間飛行場の移設に関してでありますが、総理の御見解をお伺いしたいと思います。

県民の民意として形成されている普天間飛行場の県外ないし国外への移設についてどのような見解をお持ちでしょうか。民意を無視して辺野古への移設を推進していくとの方針であれば、県外移設を来る参議院選挙の政策に掲げる与党自民党沖縄県連と食い違うわけですが、安倍首相の県外移設に対する認識と見解をお伺いいたします。

内閣総理大臣(安倍晋三君)

普天間飛行場の固定化は断じてあってはならないと、こう考えております。沖縄県の宜野湾市の中心部に位置をし、周辺には住宅や学校等が密接していることから、今申し上げましたように固定化は絶対に避けなければならない、政府と沖縄県との共通認識であると、こう考えております。

一方、米海兵隊を構成する各々の部隊は一体性を維持することが求められており、同飛行場の航空部隊を他の部隊から切り離して県外に移設することは現実の政策としては困難と言わざるを得ないわけでございます。沖縄の負担軽減と抑止力の維持を両立させていくためには、現行計画が唯一の有効な解決策であるとの認識が昨年の四月の2プラス2共同発表で再確認されており、先般の日米首脳会談においても改めて現行計画を早期に進めることで認識の一致を見たところであります。

引き続き、政府の考えを丁寧に御説明をしながら、負担軽減を早期にかつ具体的に見えるものにしていきたいと、このように考えているところでございます。

糸数慶子君

はっきり申し上げまして、辺野古への新基地建設は断念すべきであります。なぜならば、これ世論調査の結果で明らかになっておりますが、県民の四人に三人は辺野古への新基地建設にはノーという答えを突き付けています。これはまた米国政府内や議会あるいは米国の有識者の間でも辺野古移設に懐疑的な意見がありますし、辺野古移設を見直し、県民の基地負担の軽減に取り組む考えはありませんか。改めてお伺いいたします。

内閣総理大臣(安倍晋三君)

今、沖縄の普天間の移設については今申し上げたとおりでございまして、今後とも地元の皆様の御理解を得るための努力を進めていきたいと、こう考えています。

そのためにも、先ほど申し上げました嘉手納以南の土地の返還等を期限どおりにスムーズに進めていくことも重要であろうと、このように認識をしております。

糸数慶子君

今、期限どおりというふうにおっしゃいましたけれども、実際にははっきりと期限が嘉手納以南でも区切られたわけではないということを改めて申し上げたいと思います。

最後になりますが、総理の歴史認識と慰安婦問題についてお伺いをしたいと思います。

日本維新の会の橋下共同代表の、慰安婦制度が必要だった、風俗業の活用に対してでありますが、総理は橋下発言に対して国会答弁で、私の、また安倍内閣の、あるいは自民党の立場とは全く違う発言であるということをはっきり申し上げたいとおっしゃっています。その上で、慰安婦の方々に対して……

委員長(相原久美子君)

糸数君、時間が来ておりますので端的に質問してください。

糸数慶子君

はい。

心から同情しているとおっしゃっていらっしゃいますけれども、その慰安婦問題に真摯に取り組む姿勢はあるのでしょうか。歴史認識をお伺いいたします。

内閣総理大臣(安倍晋三君)

今まで累次お話をさせていただいておりますように、慰安婦の方々に対しては心から同情をしているということは申し上げているとおりでございます。

委員長(相原久美子君)

糸数慶子君、時間が来ております。

糸数慶子君
 

マイナンバー法案に対して実は質問する予定でございましたけれども、(発言する者あり)四点目に質疑をしようと思っておりました。総理の答弁が私が伺ったこととは違う方向に行って、かなり時間が食い込んでおりまして、最後にできませんでした。以上申し上げたいと思います。

終わります。