国政報告

質問主意書・答弁書質問主意書・答弁書覧へ

質問主意書

質問第二一九号

垂直離着陸輸送機V二二オスプレイの危険性と陸上自衛隊への導入に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

平成二十七年七月二十九日

糸 数 慶 子

参議院議長 山 崎 正 昭 殿

垂直離着陸輸送機V二二オスプレイの危険性と陸上自衛隊への導入に関する質問主意書

本年五月、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV二二オスプレイが、米国ハワイ州オアフ島のベローズ空軍基地で訓練中に着陸に失敗して炎上、乗員二名が死亡、二十名が怪我をする事故(以下「本件事故」という。)が発生した。また、六月末には、米フロリダ州などメキシコ湾周辺における訓練空域拡大を図るため、米空軍が公表した最終環境影響評価書(FEIS。以下「本件評価書」という。)において、オスプレイが他の航空機と比べ、火災を起こす可能性が高いことが指摘された。これらのことから、改めてオスプレイが危険な航空機であることが証明された。

よって、以下質問をする。

一 政府は、オスプレイが他の航空機と比べ、火災を起こす可能性が高いと指摘した本件評価書について、その内容も含めて承知しているのか、明らかにされたい。承知しているのであれば、その概要についても明らかにされたい。

二 エンジンからの排気熱により火災を起こす可能性があるとされるオスプレイは、沖縄県内の森林地帯にある北部訓練場及び同施設内の高江地区のヘリパッドにおいても訓練に使用されており、低空飛行も行われている。このように火災を起こす可能性が高いこと及び墜落事故が続発していることから、いずれ沖縄においても森林火災を起こして自然環境を破壊し、住民生活へ悪影響を及ぼすことが懸念される。

オスプレイの事故により火災が発生した場合、政府として、森林や住民生活をどのように保護するのか、具体的な対応措置を明らかにされたい。

三 本件事故の経緯や原因について、現在、政府は米国からどのような説明を受けているのか、その内容について具体的に明らかにされたい。説明を受けていないのであればその理由を、また、今後、説明を求めていくのかどうか、政府の見解を明らかにされたい。

四 米国軍事専門誌によると、本件事故機は着陸直前に約四十五秒間にわたりホバリング(空中停止)した際、左エンジンが地上から巻き上がった砂ぼこりを吸い込んで停止し、右エンジンも同様に砂を吸い込んでいたため出力が低下し、着陸に失敗したとされている。

本年五月、政府は「オスプレイの安全性を確認した」として、米軍横田基地への配備を発表しているが、オスプレイを「安全」とする根拠は何か、本件評価書及び本件事故を踏まえ、オスプレイの安全性に対する政府の認識を再度明らかにされたい。

五 防衛省は、中期防衛力整備計画(平成二十六年度~平成三十年度)において、陸上自衛隊にティルト・ローター機十七機の導入を決定した(平成二十六年十一月に機種をオスプレイに決定)。本年五月には、米国防安全保障協力局はV二二オスプレイ十七機を日本に売却する方針を議会に通知し、関連部品などを含めた売却総額は約三十億ドルと見積もられているとの報道があったが、政府としてその内容を含む事実関係を承知しているのか、明らかにされたい。

また、平成二十七年度予算ではオスプレイ五機分の取得経費五百十六億円が計上されているほか、本年七月の報道では、米国防総省が日本に売却予定のオスプレイ五機分を約三億三千二百五十万ドルで発注したとされる。これらの金額と十七機で三十億ドルには相当の開きがあるが、どのような理由で三十億ドルという金額が示されたのか、また、中期防衛力整備計画の期間中に十七機のオスプレイを三十億ドルで調達するとした場合、財源はどのように措置されるのか、政府の見解を明らかにされたい。

右質問する。

この質問の答弁書を見る